50代は、色々な言い方ができる時期でもあると思います。
働いている人であれば、もう少しで退職とも言えますし、中には早期退職を考える人もいます。また、一方では、仕事のあらゆる面に精通している時期でもあると言えるのではないでしょうか。
子育てを考えれば、子供はもう自立へ向かいそうですし、そうすると、自分の生を見つめる時期とも言えるでしょう。
中には、50代を、何か衰退的なイメージで捉える人もいるとは思いますが、50代から、いよいよ創造的、生産的な動きが起こることも珍しい事ではないように感じます。
新たな創造性を迎える時期
例えば、テレビなどを見ていると、若いうちに何かと注目を浴びていた人が、しばらくの間姿を現さなくなる時期があります。しかし、いつからか、再び登場していて、何か、以前にも増した魅力を放っていることがあります。それが50才を過ぎたあたりだったりするのです。
もしかしたら、何かの壁に突き当たっていた時期があったのかもしれません。或いは、何かの活動に没頭していたとも考えられます。一度テレビに出なくなってしまうと、もう出ないのではないか?と思われがちですが、そういうわけでもないのです。
何が起きたのかはわかりませんが、いい歌を歌っている姿を見かけたりするわけなのです。男性歌手ならば、若い頃は出せないような渋さや哀愁を漂わせていたりします。
どのような50代以降にしてゆきたいか
ますます、仕事の面で結果を出すことに専念したいと考える人もいれば、逆に、早めに忙しい生活から抜け出して、ゆったりとした暮らしに切り替えて行きたいと思う人もいるでしょう。
或いは、全く別な領域、または独立という形で次のステージに進みたいと、準備に時間を充てたいと考える人もいることでしょう。
どれが優れた選択などというわけではなく、そこには、どう生きたいかという問いかけが挟まってきます。
急にその問いかけに直面する人もあれば、前々から意識していた人もあるでしょう。その直面の仕方もそれぞれなのだと思います。
中には、これまでの生活が続けられないことへ大きな絶望感を抱く人もあると思います。突然仕事の退職が決まるようなことも、現実には時訪れるものです。
そのような場合には、直ぐに次の人生に目を向けるなどという事は非常に困難ではないでしょうか。深い絶望を経て、ようやく自分が大切にしていきたいことが見えてるるなどいうこともあるとは思いますが、様々な葛藤が先に立つ方が自然に感じます。
このように概観すると、やはり50代界隈は、穏やかに過ぎて行くばかりではない時期に思えて来ます。