なかなか床の硬さを意識することも少ないものですが、一度、普段とは違う環境で眠ってみると、その違いに気づかされます。
寝室の床は、畳かフローリングになると思いますが、もしフローリングの床に布団を敷いて眠ったならば、畳との違いに驚く結果になるのではないでしょうか。
布団を敷いてしまえば変わらないように見えながらも、実際の感覚としては非常に寝心地の辛い環境になるようです。
硬い床で眠った経験
一度くらいは硬い床で眠った経験を持ってみると、その違いに気づくと思います。
- 熟睡感のなさ
- 体の力み・緊張
- 痛み(場合によっては頭痛)
ゴツゴツした床のもとでは、このような経験を生むでしょう。
眠りは自然なことですが、硬い場所に眠ると眠りの質にも影響するほどなのではないかと思えてきます。
動物たちを見ていても思いますが、眠る時はなんだかんだで柔らかいものの上を好んでいるように見えます。(柔らかすぎるのもまた考えるところがあります)
鳥はふさふさの巣の中で雛を育てますし、猫も座布団の上で眠っている姿をよく見ます。人間もかつては原っぱで眠っていたのでしょうか。硬い岩肌の上に眠っていたとは考えにくいものです。穴倉の中で生活していたとしても、毛皮を用いたり、草を敷いたりしていたのではないでしょうか。
ベッドの浸透
生活が西洋化していく中で、ベッドを使うことも当然のようになってきました。
よくできたベッドは本当に、布団では感じ得ない感触をもたらすものです。それに、なにより便利です。布団は毎回畳んで、時には干したりしますが、ベッドは一年中そのままで使うことが出来ます。
- 簡易ベッドには注意
ベッドは便利で快適ですが、昨今のベッドの中には、長期間使用することを想定されていないものがあるようです。しかも、1年くらいが目安になっているものもあります。
新生活を迎える時、とりあえずこのベッドにしようと決めても、そのベッドは3年は持たないという事で、買い替えなければ、お尻だけ沈んでしまったりするのです。
寝心地の追及
ベッドは寝床として開発されているわけですから、フローリングに眠るような結果にはなりませんが、思うには、文化の中には快適さを追求しようとする方向性が含まれているように思います。
長く畳で暮らして来たその中には、何か心地よい眠りを得るためのエッセンスが隠されているように思えるのです。
なんでも簡略化してしまうと、大事なことを失くしてしまうようにも思います。
細かい話ですが、寝間着を着用せずにジャージで眠っても別に良いのではないか?
と思うものです。しかし、ジャージは就寝用には設計されておらず、汗の吸収の面などに置いて不快度を上げてしまうようです。小さなことも幾つも増えてくると減点がかさみそうです。
神経質になり過ぎもよくないのでしょうが、人生の大半は眠っているのですから、あまりに睡眠環境を軽視することはもったいないのではないでしょうか。
→質の良い睡眠を得るためにはもご参照下さい。